コンソールとMADI接続する大規模なモニター・システムを多数のREAC機器で構築 コンソールとMADI接続する大規模なモニター・システムを多数のREAC機器で構築 株式会社 MSI JAPAN 東京 様 http://www.msi-japan.com/ 東京都2009年に創立30周年を迎えた日本を代表するSRカンパニー。国内外の著名なアーティストのホール/アリーナ公演や、大規模なコンサート、イベント等の音響演出を数多く手がけています。ラインアレイのスピーカー・システムをいち早く導入したPAカンパニーとしても有名で、その長年の経験から紡ぎ出されるサウンドは、出演アーティストはもちろんのこと、世界中の業界関係者から高く評価されています。 システム概要 2010年12月、大規模なコンサートで使用するミュージシャン用のモニターとして、REACシステムを導入。今回のREACモニター・システムは、6台のM-48と7台のS-0808で構成、S-MADIを用いてMADI経由モニター・コンソールと接続。5台のM-48は、ミュージシャン用のキュー・ボックスとして、7台のS-0808は、アナログ・ミキサーをキューボックスとして使うミュージシャン用として使用。残りの1台のM-48は、モニター・ブースで検聴用に使用。 導入のポイント M-48はミュージシャンにも好評。MADIコンソールとの相性もS-MADIで問題なし MSI JAPAN AGENCY/HITEC オペレーター関根等 様 談昨年コンサート・ツアーの準備を始めたんですが、それまで使用していたモニター・システムは最大16系統の音声しか送れなかったので、それをどうにかしたいなと思ったのがREACモニター・システムを導入したきっかけですね。これまでそのモニター・システムでやっていたわけですし、今回特にミュージシャンの数が増えたというわけではないんですが、我々としては出来る限りミュージシャンのリクエストに応えたいというのがあって。やはり最大16系統だと、細かい要望に応えられていなかったんです。 MSI JAPAN AGENCY/HITEC オペレーター 関根等様 それでいろいろ検討を始めたんですが、MSI JAPANではコンサート・ツアー用に、少し前にREACモニター・システムを導入していたんですよ。そのツアーに出ていたオペレーターに話を訊くと、まったく問題なく使えているということだったので、今回のコンサート・ツアー用にも導入を決めたというわけです。実際にシステムが届いたのは昨年の終わりのことで、年末にライブがあったんですけど、そこで使用したのが最初ですね。 実際に現場で使用してまず感じたのは、セットアップがとにかくラクということ。これまではアナログのマルチ・ケーブルを引き回していたところが、CAT-5eケーブル1本で済むわけですからこんなにラクなことはない。今回のコンサート・ツアーでは、モニター・コンソールからは40ch以上回線が出ているので、それを全部アナログで接続するとなるとかなり大変なことになるんですよ。ですので今回は凄くシンプルな配線になりました。 ステージ上のS-4000MとS-4000D それとMADIで音声をやり取りできるというのも大きいですね。MADIは機器同士の相性の問題があるので、最初はどうかなとも思ったんですが、我々が使用しているデジタル・コンソールとの組み合わせでまったく問題なく動いています。 モニター・ブースにセッティングされた2台のS-MADI M-48に関しては、現場のことをとてもよく考えて設計されているなという印象ですね。一見すると16chのミキサーなんですけど、それぞれがステレオで使える仕様だったり。音質も不満はないですし、操作性は最初戸惑うミュージシャンの方もいるんですが、皆さんすぐに慣れます。それと内蔵のリバーブやEQも、けっこう評判がいいですね。今回のツアーでも、コーラスの方は自分が歌いやすい響きになるようリバーブをかけていますよ。オペレーターの立場でも、ミュージシャンが聴いている音をそのままモニターできるというのは非常に便利。モニター回線は、M-48だけでなく、専用PCソフトのS-4000RCSでも監視しています。 モニター・ブースのPCで使用されるS-4000RCS トラブル時にオペレーターがすべてを確認できるREACモニター・システム MSI JAPAN AGENCY/HITEC 代表取締役社長村田孝 様 談ここ数年の間に急速に普及したイヤモニですが、モニター・オペレーターの範疇じゃないところでトラブルが起きたりするんですよ。しかもそういうトラブルって、マルチなのかキュー・ボックスなのか、あるいはコンソールなのか、原因を特定するるのが難しかったりする。しかしREACモニター・システムはフル・デジタルなので、オペレーター・サイドですべてを確認することができるんです。これは我々の現場では本当に意味があることですね。これまでは、コンソール側ではまったくトラブルが生じていないのに、キュー・ボックス側でトラブルが発生するということが少なからずありましたから。その点、REACモニター・システムは凄く安心できますよね。 デジタルの時代になって、ローランドさんがこういう業務機を出してくれたのは、現場の人間としてとても嬉しく思っています。ローランドというと、楽器メーカーというイメージを持っている人がほとんどだと思うんですが、REAC製品を使ってみるとそのイメージは大きく変わりますね。音質も操作性も、十分プロ・レベルに達しています。今後も我々の現場に向けて、いろいろな製品を出してくれるのを楽しみにしています。 MSI JAPAN AGENCY/HITEC 代表取締役社長 村田孝様 主要製品 M-48 S-MADI S-0808 S-4000M S-4000D