AR-3000 システム・プログラムVer.1.29 (for PCカード)

この AR-3000 システム・プログラムは、PCカードを使用して AR-3000 を最新バージョンにアップデートするために使用するシステム・プログラムです。

<お知らせ>
弊社製品と Windows XP を組み合わせてお使いになる場合のサポート終了について ( 2014.03.10 )
 
バージョンの確認方法
変更内容
アップデートに必要なもの
アップデート作業における注意点
ダウンロードと圧縮ファイルの解凍
アップデート手順
バージョンの確認方法
~ダウンロードをする前に、チェックしてください。~
セレクトダイヤル(PUSH ボタン)を押しながら電源を入れると、ディスプレイ中央にバージョンが表示されます。
※バージョン確認後は、必ず電源を入れ直してください。
※最新バージョンの AR-3000 はアップデート不要です。
 
 
変更内容
(下記内の telnet*, FTP* は、オプションボードAR-NT1装着時のみ該当します)

[Ver.1.28 → Ver.1.29]
【機能追加/機能改善】
  • PC カードのマウント時の処理を改善しました。
    フレーズファイルに変更があった場合にのみ、フレーズ設定ファイルを更新するようにしました。
【不具合修正】
  • RS-232C/Telnet で、コントロールアウトをオンにしたフレーズを、PLB コマンド(再生スタート、フレーズ間ビジー出力オン)で再生すると、コントロールアウトが出力され続ける不具合を修正しました。
  • Telnet でタイム・スタンプが設定されていないフレーズに対して、TQ コマンド(タイム・スタンプ・リクエスト)を送信すると、RS-232C の制御コード(stx 02H)を出力してしまっていました。Telnet にはRS-232C の制御コードを出力しないように修正しました。
  • RS-232C/Telnet で、AR-3000 より自動的に出力されるCC コマンド(カードの挿入状況の出力)とST コマンド(再生停止時の出力)で、操作の手順によっては制御コード(stx 02H)の出力が正しく行われず、RS-232C に制御コードが出力されなかったり、Telnet に制御コードを出力してしまう場合がありました。操作の手順に関わらず正しく出力するように修正しました。
  • RS-232C で編集コマンド実行後に、Telnet でコマンド入力を行うと、アクティブ・リプライ "OK" 送信後に、プロンプト "AR>" が表示されない場合がありました。正しくプロンプトが表示されるように修正しました。
  • RS-232C で、stx のみ2回連続して受信する等の、正しくないコマンドを受信すると、その後 RS-232C で制御できなくなる不具合を修正しました。
  • TELNET 制御の改行コードの処理に不具合があり、使用する TELNET クライアントによっては、正しいコマンドを送信しても、エラーとして処理してしまう場合がありました。この不具合を修正しました。
  • MIDI アクティブ・センシングの送信間隔が MIDI 規格の推奨値より短い機器を MIDI IN に接続した場合、MIDI 録音時にエラーと鳴ってしまう場合がありました。
    このような機器を接続しても、正常に MIDI 録音を行えるように修正を加えました。

[ → Ver.1.28]
  • TELNET 制御でフレーズの録音を行った際に、 録音を停止するタイミングによって、 AR-3000 がフリーズしてしまう場合がありました。
    停止処理のタイミングに関係なく、 正しく停止処理が行われるように修正しました。
  • RS-232C 制御でパターンフレーズの再生を行った際に、 パターンに登録されているフレーズ等の条件によって、 AR-3000 がフリーズしてしまう不具合を修正しました。
  • RS-232C/TELNET 制御で編集コマンドを実行した際に、 AR-3000 から自動的に出力される%%コマンド (カード操作時の進行状況出力)で、 正しくない値が出力される不具合を修正しました。
    編集コマンドの動作には問題はありません。
  • カードプロテクトがオンの状態のカードに対して、 RS-232C/TELNT コマンド CD でカード消去が行えていました。
    これを正しく保護されるように修正しました。
  • デュアルモノモードの状態で、カードをフォーマットすると、 フレーズナンバー表示が切り替わらなくなる場合がありました。 これを改善しました。

[ → Ver.1.27]
  • FTP でカード B のフレーズを消去した場合、カード A の該当するナンバーのフレーズ管理情報を削除してしまい、カード A の該当するフレーズが再生できない状態になる不具合を修正しました。
  • フレーズコンバートのステレオ -> モノラル×2で、パソコンで正常にアクセスできないファイルが生成される不具合を修正しました。
  • フレーズ分割でカードの空き容量チェックに間違いがあり、空き容量が足りない条件でもコマンドが実行できてしまい、エラー表示も行われていませんでした。また、生成されるフレーズも正しくありませんでした。空き容量チェックを修正し、空き容量が足りない場合は、フレーズ分割を実行できないように修正しました。
  • フレーズコンバートのモノラル×2 -> ステレオで、カードの空き容量チェックに間違いがあり、空き容量が足りない条件でも、コマンドが実行できてしまい、ハングアップする場合があるという不具合を修正しました。
  • MMC スレーブ時に、特定の手順でコマンドを受けると、誤って録音を開始してしまう場合がある不具合を修正しました。
  • 特定の手順で操作すると、ダイレクト再生のモードが「ツウジョウ」に戻ってしまう不具合を修正しました。
  • デュアル・モノ・モード再生時の BUSY OUT/CONT OUT の動作の不具合を修正しました。
  • A/B 両スロットにカードがある状態で起動させると、カード B の RS-232C 通信速度が反映される不具合を修正しました。 RS-232C コマンド PQ(AR-2000互換)に対する応答が間違っており、フレーズの設定ではなく、システムの設定を返していました。正しくフレーズの設定を返すように修正しました。なお、RS-232C コマンド QQ(AR-3000用)は正しく動作しています。
  • RS-232C コマンドACに対する応答が、デュアルモノモードでRチャンネル側の場合、フレーズナンバーを正しく返していませんでした。これを正しいフレーズナンバーを返すように修正しました。 RS-232C コマンド LS の書式が間違っていても、ライトプロテクトが ON/OFF する場合がある不具合を修正しました。
  • フレーズに再生ポイントが設定されていた場合、そのフレーズをスクラブ/プレビュー再生させると、再生位置が間違っていました。再生ポイントが設定されていても、正しくスクラブ/プレビュー再生するように修正しました。
  • 遅延時間とフェードインの設定をしているフレーズを再生すると遅延時間終了時に、極めて小さなノイズがなってしまう不具合を修正しました。
  • フレーズの録音状況などによって、極めて低い頻度で、フレーズ再生が正しく行われない場合があり、これを改善しました。
  • パソコンでフォーマットしたカードを、AR-3000 で再フォーマットできない場合があり、これを再フォーマットできるように改善しました。 なお、カードは本体でフォーマットする事を推奨しています。
  • AR-LINK で誤った操作を行うと正常に録音できないという制限を改善しました。
  • タイムストレッチとフレーズコンバートの空き容量チェックに間違いがあり、実際に必要とする以上の空き容量を必要としていました。 そのため、実際にはコマンドを実行できるような場合でも、エラーとなっていた不具合を改善しました。
  • RS-232C コマンドPEで PAUSE を解除した時に、フレーズは再生されているのですが、RS-232C コマンド ST を返していました。RS-232C コマンド ST を返さないように改善しました。

[ → Ver.1.26]
  • パソコン等でフォーマットに失敗したPCカードを、AR-3000 でフォーマットできないという制限を改善しました。
  • パソコンや FTP* でファイル操作を行った PC カードに対して、AR-3000 で録音操作等を行えないという制限を改善しました。
  • FTP* で 100MB 以上のファイルのサイズが正しく表示されないという不具合を修正しました。
  • ソング・フレーズの遅延時間が、ある値以上だと設定どおりに動作しないという不具合を修正しました。

[ → Ver.1.25]
  • 音声フレーズのループ再生時のフェードアウトの動作を改善し、ループ2回目以降でも、再生をすぐに停止させずフェードアウトするように変更しました。
 
アップデートに必要なもの
  • AR-3000 本体
  • PC カードにデータを書き込めるコンピューター
  • ローランドの PC カード(4M バイト以上推奨)
    ※PCカードは、あらかじめ AR-3000 または AR-200 でフォーマットしておいてください。
 
アップデート作業における注意点
  • このアップデートは、手順どおりに実施すれば特に問題はありません。所定の手順に従わずに通常のモードでこのアップデート・データを送信すると、システムを破壊してしまい、起動できなくなることがありますのでご注意ください。
  • アップデート作業中に電源が切れるなどの不慮の事故が発生した場合には、システムが破壊され使用できなくなる事があります。この場合は、お求めの販売店、または、弊社サポート窓口までご相談ください。
  • システム・プログラムの入手ができなかったり、アップデート作業環境のないお客様のために、ローランドでは有償アップデートのサービスをご用意しています。弊社サポート窓口からご相談ください。
  • このシステム・プログラムに関するアップデートの操作手順などのお問い合わせにはお答えできません。あらかじめご了承ください。ここに書かれている情報を元に、自己責任において作業をお願いいたします。
 
ダウンロードと圧縮ファイルの解凍
ar3000_sys_v129c.zip を適当なフォルダにダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルは Zip アーカイブのファイル形式になっていますので、ダウンロード後解凍してください。
解凍が終了するとアップデートに必要なデータを納めた ar3000_sys_v129c フォルダが現れ、その中にその中に _AR3PROG.PRG ファイルが納められています。
 
アップデート手順
下記の手順に従って、解凍したシステム・プログラムを AR-3000 へインストールしてください。
※アップデートの実行中は、絶対に AR-3000 の電源を切らないでください。
 
  1. _AR3PROG.PRG を、PC カードのルートディレクトリにコピーします。
    ※例えば、PC カードが R ドライブの場合、R:\_ar3tdir.cnf 以下ではなく、R:\ 以下にコピーして下さい。
    ※ノートパソコンの PCMCIA カードスロットや、PC カードリーダー等をお使い下さい。
     
  2. [ENTER](確定ボタン)を押したまま電源を投入します。
  3. ディスプレイに、アップデート方法の選択肢が表示されます。
  4. [STOP] (停止ボタン)を押してカードによるアップデートを選択します。
  5. アップデート用のPCカードを AR-3000 の A スロットに差し込みます。
  6. PC カードの内容がロードされてバージョンが表示されます。
  7. [ENTER](確定ボタン)を押します。
  8. ディスプレイが "NOW WRITING" 表示になってプログラムが書き込まれます。
  9. 書き込みが終了すると、ディスプレイに下記の様に表示されます。“VER.(バージョン)”と“SUM(チェックサム)”の値が“VER. 1.29”、“SUM 611B”となっていることを確認してください。
  10. 電源を切って下さい。以上で完了です。