AR-3000R システム・プログラム (Ver.2.05)
<お知らせ>
弊社製品と Windows XP を組み合わせてお使いになる場合のサポート終了について ( 2014.03.10 )
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バージョンの確認方法
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変更内容
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アップデートに必要なもの
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アップデートにおける注意点
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ダウンロードと圧縮ファイルの解凍
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アップデート手順
■バージョンの確認方法
~ ダウンロードをする前に、AR-3000R のシステム・ファームウェアのバージョンをチェックしてください。 ~
- AR-3000R の電源が切れていることを確認してください。
- SELECT ダイヤルの [ PUSH ] ボタンを押しながら、AR-3000R の電源を入れます。
- ディスプレイ中央にバージョン・ナンバーが表示されます。
- 本体の電源を切って終了します。
※ 最新バージョンになっていた場合、アップデートの必要はありません。
■変更内容
[ Ver.2.05 ]
【不具合修正】
- RDAC-Mode が H-LINEAR あるいは MODE3 で、再生ポイントのスタートをゼロ以外に設定した音声フレーズを、パターンフレーズあるいはソングフレーズに登録すると正しく再生されない不具合を修正しました。
- ソングフレーズに設定した音量が再生に反映されない不具合を修正しました。
- RS-232C/TELNET 制御で、音声フレーズのフェードアウト中に ST コマンド(再生停止)を受信した場合に、再生を停止しない不具合を修正しました。
- デュアルモノモードでパターンフレーズの再生停止時に、RS-232C/TELNET に ST コマンド(再生停止)を L/R 両チャンネル分送信していた不具合を修正しました。
[ Ver.2.02 ]
【不具合修正】
- ネットワークのブロードキャスト・パケットのトラフィックが高いと、TELNET 制御や AR 本体の動作に不具合が発生する場合がありました。AR-3000R の制御に不要なパケットをフィルタリングする処理を追加して、不具合の発生を解消しました。
[ Ver.2.01 ]
【機能追加/機能改善】
- RS-232C/TELNET 制御のPEコマンド(再生ポーズ)で、録音ポーズ、録音ポーズ解除できるようにしました。
- RS-232C/TELNET 制御で、AE コマンド(タイムスタンプ付き録音スタート)で録音した場合と TT コマンド(タイムスタンプ設定)で設定した場合に、タイムスタンプ情報をフレーズファイルの更新日時に設定するようにしました。
【不具合修正】
- イコライザーがオンの場合、音声フレーズの録音・再生開始時に音声出力にノイズがのる場合がある不具合を修正しました。
- TELNET 制御の改行コードの処理に不具合があり、使用する TELNET クライアントによっては正しいコマンドを送信してもエラーとして処理してしまう場合がある不具合を修正しました。
[ Ver.2.00 ]
- WAV ファイルの録音、再生、編集が行えるようになりました。
- フレーズ・コンバートに、WAV を追加しました。
- カード・コンバートに、RDAC MODE を WAV から LINEAR へ変換する機能を追加しました。
- カード・コンバートに、WAV のファイル名を AR-3000R で扱える形式に変更する機能を追加しました。
- フレーズ設定、パターン・フレーズ、ソング・フレーズ、フレーズ編集、カード編集で WAV を扱えるようにしました。
- RS-232C/Telnet の AR/RM/RC/SU/RU/CO コマンドで、WAV を扱えるようにしました。
- CF カードのマウント時の処理を改善しました。フレーズファイルに変更があった場合にのみ、フレーズ設定ファイルを更新するようにしました。
- RS-232C で、stx のみ2回連続して受信する等の正しくないコマンドを受信すると、その後 RS-232C で制御できなくなる不具合を修正しました。
【 AR シリーズ Ver.2 で ARE-3000 を使用する際のご注意】
WAV ファイルを含むカードの編集に対応した ARE-3000 Ver.2 を 2010 年 11 月中旬に公開予定です。現在ダウンロードできる ARE-3000 Ver.1.05 を使用する際は、下記の制限事項があります。
- AR シリーズ Ver.2 で作成した WAV ファイルを含むカードは、ARE-3000 Ver.1.05 では編集できません。
- AR シリーズ Ver.2 で作成した WAV ファイルを含まないカードは、ARE-3000 Ver.1.05 で編集できます。
- ARE-3000 Ver.1.05 で作成したカードは、AR-3000R/200R/200S/20PR Ver.2 で再生可能です。
[ Ver.1.06 ]
【機能改善】
- RS-232C に AR-2000 互換モードを追加しました。
AR-3000R の RS-232C の仕様は、AR-2000 の上位互換ですが、ハンドシェイク(フロー制御)の振る舞いや、一部のコマンドの動作に細かな違いがあります。これらの違いを吸収し、AR-2000 と同じように動作するモードを追加しました。
※ AR-2000 互換モードの詳細については、AR-3000R RS-232C リファレンスマニュアルを参照してください。
【不具合修正】
RS-232C/Telnet 通信
- コントロールアウトをオンにしたフレーズを、PLB コマンド(再生スタート、フレーズ間ビジー出力オン)で再生すると、コントロールアウトが出力され続ける不具合を修正しました。
- RS-232C/Telnet で、AR-3000R より自動的に出力される CC コマンド(カードの挿入状況の出力)と ST コマンド(再生停止時の出力)で、操作の手順によっては制御コード(stx 02H)の出力が正しく行われず、RS-232C に制御コードが出力されなかったり、Telnet に制御コードを出力してしまう場合がありました。
操作の手順に関わらず正しく出力するように修正しました。
Telnet 通信
- Telnet でタイム・スタンプが設定されていないフレーズに対して、TQ コマンド(タイム・スタンプ・リクエスト)を送信すると、RS-232C の制御コード(stx 02H)を出力してしまっていました。
Telnet には RS-232C の制御コードを出力しないように修正しました。
- RS-232C で編集コマンド実行後に、Telnet でコマンド入力を行うと、アクティブ・リプライ "OK" 送信後に、プロンプト "AR>" が表示されない場合がありました。
正しくプロンプトが表示されるように修正しました。
[ Ver.1.04 ]
【機能改善】
- MIDI アクティブ・センシングの送信間隔が、MIDI 規格の推奨値より若干長い機器を MIDI IN に接続した場合、MIDI 録音時にエラーとなってしまう場合がありました。このような機器を接続しても、正常に MIDI 録音を行えるように修正を加えました。
【不具合修正】
- FTP でファイル削除を行った場合に、誤って他のファイルを壊してしまう場合がありました。正しく指定したファイルを削除するように修正しました。パネル操作でのフレーズ削除、RS-232C / TELNET コマンドでのフレーズ削除、FTP でのファイル上書きの動作には、問題はありません。
- TELNET / RS-2323C 制御でフレーズの録音を行った際に、録音停止の ST コマンドの受信後、録音停止処理前に OK/ACK を返信してしまう場合がありました。必ず録音停止処理後に OK/ACK を返信するように修正しました。
- 使用している FTP クライアントと、フレーズの録音状況によって、FTP のファイル取得のデータ転送終了後に、1分程度「FTP モード」画面から抜けない場合がありました。フレーズの録音状況に関わらず、データ転送終了後すぐに「FTP モード」画面から抜けるように修正しました。
[ Ver.1.03 ]
- TELNET 制御でフレーズの録音を行った際に、録音を停止するタイミングによって、 AR-3000R がフリーズしてしまう場合がありました。停止処理のタイミングに関係なく、正しく停止処理が行われるように修正しました。
- RS-232C/TELNET 制御で編集コマンドを実行した際に、正しくないプログレス値を送信してしまう場合がある不具合を修正しました。編集コマンドの動作には問題はありません。
[ Ver.1.01 ]
- フレーズの録音状況などによって、極めて低い頻度で、フレーズ再生が正しく行われない場合があり、これを改善しました。
■アップデートに必要なもの
AR-3000R のシステム・プログラムをアップデートする為に、下記のものが必要になります。
- AR-3000R 本体
- CF カードにデータを書き込めるコンピューター
- ローランドの CF カード
■アップデートにおける注意点
- このアップデートは、手順どおりに実施すれば特に問題はありません。所定の手順に従わずに通常のモードでこのアップデート・データを送信すると、システムを破壊してしまい起動できなくなることがありますのでご注意ください。
- アップデート作業中に電源が切れるなどの不慮の事故が発生した場合には、システムが破壊され使用できなくなる事があります。そのような場合には、お求めの販売店、または弊社サポート窓口までご相談ください。
- システム・プログラムの入手ができなかったり、アップデート作業環境のないお客様のために、ローランドでは有償アップデートのサービスをご用意しています。弊社サポート窓口からご相談ください。
- システム・プログラムのインストールを行われる際の操作手順などについての問い合わせには、お答えいたしかねます。このページに記載の情報を元に、自己責任において作業をお願いいたします。
■ダウンロードと圧縮ファイルの解凍
ダウンロードしたファイルは Zip 形式のアーカイブファイルになっています。アイコンをダブルクリックすると ar3000r_sys_v205 フォルダが現れ、その中にファイル“_AR3000R.PRG”が現れます。
■アップデート手順
下記の手順に従って、解凍したシステム・プログラムを AR-3000R へインストールしてください。
※ アップデートの実行中は、絶対に AR-3000R の電源を切らないでください。
●アップデート用カードの作成方法
- CF カードを AR-3000R でフォーマットしてください。
- CF カードにデータを書き込めるコンピューターを使って、アップデート用のファイル _AR3000R.PRG を CF カードのルートディレクトリ(開いてすぐの階層)にコピーしてください。
●アップデート方法
- [ENTER] (確定ボタン) を押したまま電源を入れます。
- ディスプレイに、アップデート方法の選択肢が表示されます。
- [STOP] (停止ボタン) ボタンを押してカードによるアップデートを選択します。
- アップデート用の CF カードを AR-3000R の A スロットに差し込みます。
- CF カードの内容がロードされてバージョンナンバー "2.05" が表示されます。
- [ENTER] (確定ボタン) ボタンを押します。
- ディスプレイが "NOW WRITING" 表示になってプログラムが書き込まれます。
- 書き込みが終了すると、バージョンナンバーとチェックサムが表示されます。
- UPDATE MODE -
CONFIRM THE VALUE.
VER. 2.05
SUM 5752
[TURN POWER OFF]
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- 本体の電源を切って終了します。
以上でアップデートは完了です。