AeroCaster で利用する推奨ネットワーク環境について


AeroCaster Camera、ブラウザーソースからの送信映像ビットレートは環境に応じて自動的に調整されますが、AeroCaster LIVE/Switcher 内の受信ビットレート設定に応じて、一台あたり 1~30Mbps 程度の帯域を利用します。利用する台数に応じて、必要とされる帯域を計算し、通信を安定して行えるネットワークを構築することで、より品質の良い映像を利用することができます。
例: 5Mbps を受信ビットレートとして設定し、4台の AeroCaster Camera を利用する場合は、最大ビットレートは、+30% 程度を最大ビットレートと推定して、5Mbps x 4台 x 1.3 = 32Mbps 程度の通信が安定的に継続して行える環境が必要です。
安定した品質の映像を利用するために、下記の推奨内容を参考にネットワークを構築してください。
  • iPad, iPhone で有線 LAN が接続可能な場合は利用する
  • Wi-Fi 5/6 対応ルーターを利用する
  • Wi-Fi ルーターを AeroCaster 専用に別途設置する
  • Wi-Fi の周波数は、2.4GHz ではなく、5GHz 帯を利用する
  • iOS の Wi-Fi テザリング、モバイルルーターの利用を避け、据え置きタイプの Wi-Fi ルーターを利用する
  • 公衆無線 LAN や自分以外の利用者が接続する Wi-Fi アクセスポイントの利用は避ける
  • Wi-Fi ルーターや Wi-Fi アクセスポイントとの距離が遠くなる場合は、複数の Wi-Fi アクセスポイントを設置し、iPhone, iPad との距離をできるだけ近く保つ
< iOSのWi-Fiテザリングを利用した通信の場合の注意点 >
  • iPadでWi-Fiテザリングを有効にし、AeroCaster Cameraが動作するiOS端末をWi-Fiで接続することで映像の送受信は可能ですが、複数台(特に3台以上)のAeroCaster Cameraを利用する場合は、動作が不安定になることがあります。その場合、別途Wi-Fiアクセスポイントを設置して利用してください。
  • Wi-Fiテザリングは一般的な据え置き型のWi-Fiルーターに比べ、通信可能な距離が短く、障害物のない見通し3-5m範囲内で利用するようにしてください。
< PC, スマートフォンのブラウザーからの映像送信を利用する場合の注意点 >
ブラウザーからの送信を利用する場合には、下記の環境が必要です。
  • AeroCaster LIVE/Switcher と同様に同一ネットワークに接続されていること
  • AeroCaster LIVE/Switcher が動作する iPad および送信元となるPC、スマートフォンの双方がインターネット接続され、任意のインターネット上のサーバと HTTPS 通信 (Port:443) が可能であること
※映像送信は直接接続して行われますが、送信開始前にサーバを利用してのネゴシエーションが必要です。
< 有線 LAN を接続する場合の注意点 >
< 通信がうまくいかない場合、安定しない場合 >
下記の点を確認してください。
  • できるだけWi-Fiルーターと近づけて、通信が成功するかを確認してください
  • プライバシーセパレーター等と呼ばれる端末間の通信を遮断する設定をオフにしてください
  • フレームアグリゲーション(パケットアグリゲーション)を無効にしてください
  • ルーターに設定されているファイアウォールの設定で、端末同士のTCP/UDP通信を禁止されている場合は許可してください
< AeroCaster LIVE/SwitcherとAeroCaster Cameraの接続に必要な詳細条件 >
  • デバイスの発見:Bonjour(mDNS)のために利用するマルチキャスト通信が相互に可能であること
    →port 5353/UDPを利用して、Bonjourで"_aerocaster._tcp"名のサービスを利用します
  • iOSデバイスの任意のポートにTCP/UDPで接続が可能であること
    →AeroCasterは通信ごとに利用するポートを自動選択するため、ポート制限をしないでください
  • UDPによる継続的な通信を遮断、制限しないこと
    →映像はUDPを利用して暗号化されて送信されるため、継続的なUDPによる端末間通信が必要です
  • ブラウザーからAeroCaster LIVE/Switcherへの映像送信時は、インターネット接続されていること
    →接続時のネゴシエーションをサーバを介して利用するため、インターネット上のサーバへHTTPS接続が必要です
< AeroCaster LIVE でのライブ配信時の注意点 >
  • AeroCaster LIVE でライブ配信を行う場合、配信設定のビットレートはインターネット回線の速度にあわせて設定してください。
    AeroCaster LIVE での配信時のビットレート指定は、圧縮時のターゲットビットレートです。そのため、映像が複雑になった場合等には 1.5 倍程度まで設定値より高いストリームが生成されることがあります。
    そのため、配信前にはかならず利用するインターネット回線の上り方向のスピードを計測した上で、設定ビットレートの倍程度の帯域が確保できていることを事前にテストし、配信を開始することをおすすめします。