コロナ禍で急速に需要が高まったWeb会議/ウェビナーで活躍するVRシリーズ

株式会社ティーケーピー様(東京・市ヶ谷)

https://www.tkp.jp/

東京・市ヶ谷に本社を置く株式会社ティーケーピー様は、遊休不動産を会議室やイベント・スペースなどに再生して利用者に提供する、“企業向け空間シェアリング・ビジネス”で業界No.1のシェアを誇る企業です。2021年現在、日本全国に413の施設、2,500室超の会議室/イベント・スペースを擁し、2018年からは世界最大のコワーキング・オフィス・プロバイダー、“Regus”の日本法人も運営。基幹となるフレキシブル・オフィス事業の他にも、イベント・プロデュース事業、ホテル・宿泊研修事業、BPO事業、料飲・バンケット事業など、多角的に事業を展開しています。

 

システム概要

 

株式会社ティーケーピー様では以前からV-40HDやV-800HDといったビデオ・スイッチャーを活用し、複数の会場をオンラインで結んだサービスを提供していましたが、コロナ禍でWeb会議やウェビナーの需要が高まったことを受けて、AVミキサーのVR-50HD MK IIとVR-4HDを新たに導入。ビデオ・カメラ、パソコン、ハンド・マイク、ピン・マイクを直接VR-50HD MK II/VR-4HDに接続し、シンプルなセットアップで顧客からの多様なニーズに応えています。現在、全国の施設で2台のVR-50HD MK IIと、10台のVR-4HDが運用されており、またスキャン・コンバーターのVC-1-SCも活用されています。

VRシリーズを導入した理由

株式会社ティーケーピー 音響サービス課長/イベントコーディネーターの大野一馬氏は、VR-50HD MK IIとVR-4HDを導入した理由について、「音と映像を1台で扱えることの便利さを改めて実感し、導入することにした」と語ります。

「弊社では以前から複数の会場をオンラインで結んだサービスを提供していたのですが、緊急事態宣言後の昨年7月くらいから、“オンラインでミーティングをしたい”、“オンラインでセミナーをしたい”という問い合わせが一気に増えたんです。ピーク時で新規のお客様からの問い合わせが800件くらいきまして、もう捌くに捌き切れない感じでした。右も左も分からないけれども、とりあえずティーケーピーに相談すれば何とかなるだろうという感じだったのかもしれません(笑)。複数の会場をオンラインで結んだサービスでは、V-40HDやV-800HDといったビデオ・スイッチャーを音声卓と組み合わせて使用していたのですが、Web会議やウェビナーではUSBで直接ストリームできた方がいいだろうということで、VRシリーズを何度かレンタルして使ってみたんです。そうしたら凄く使い勝手が良く、音と映像を1台で扱えることの便利さを改めて実感し、これは導入した方がいいだろうということになりました。

競合他社でも同じようなサービスを提供している会社はありますが、そのほとんどが会場だけを用意して、配信に関わる部分は専門の業者に委託するパターンなんです。しかし弊社には何でも内製化してしまう社風があるので、機材はすべて自前で揃えていますし、映像や音響に詳しいスタッフもいます。ですので、単に場を提供するだけでなく、配信に関わる部分もフル・サポートできる体制が整っているのは、弊社の大きな特徴なのではないかと思います」(大野氏)

VRシリーズの操作感

昨年からフル稼働で使用しているというVR-50HD MK IIとVR-4HD。その使用感について大野氏は、「モニターが内蔵されているのがとにかく便利」と語ります。

「会場で配信を行う場合は、ビデオ・スイッチャー、音声卓、プレビュー用のモニターといった機材を持ち込んで、その場でセッティングしなければならなかったわけですが、VRシリーズはそれらがすべて一体化されているのが最高です。ビデオ・スイッチャーと比べれば映像入力の系統数には制限はあるものの、USB端子にパソコンを接続すれば配信までできてしまうわけですから、こんなに便利な機材はありません。コロナ以前は、ビデオ・スイッチャーから直接USBにストリームできることがそれほど大きなメリットではなかったのですが、Zoomが普及したあたりからオール・イン・ワンの良さを再認識しまして、最近はVRシリーズばかり使っています。本当にビデオ・スイッチャーがお蔵入りになってしまうんじゃないかというくらいの稼働率です(笑)。

VRシリーズで便利な機能は、何と言ってもUSBに直接ストリーミングできてしまうところですが、それ以外ですとマルチビュー・モニター内蔵というのが大きいですね。外部にプレビュー用のモニターを接続することなく、本体だけで映像を確認できてしまう。これは本当に便利です。実際に現場で行うのは、映像の切り替えと音量バランス操作が中心になるのですが、PinP機能もよく使っています。やはり資料を表示させたときに、登壇者の顔も見えた方がいいので……。あとは切り抜きでテロップを入れることもありますね。それとVRシリーズを使う現場では、スキャン・コンバーターのVC-1-SCも活用しています。当日まで接続するパソコンの解像度や画角が分からないことがほとんどなんですが、VC-1-SCを演台の下に置いておけば、どんなソースにも対応できる。VC-1-SCは大活躍しています」(大野氏)

 

また、株式会社ティーケーピー オペレーション営業部 音響サービス課 オペレーションチーム リーダーの近藤友也氏は、VR-50HD MK IIの音質の良さを高く評価しています。

 

「これまでAVミキサーを使ってきて、音質的に物足りなさを感じていたのですが、VR-50HD MK IIは最初に触ったときに本当に驚きでしたね。ビデオ・スイッチャーでありながら音声卓に引けを取らない音質で、操作性も音質もV-Mixer M-300に近いと思いました。音にこだわりつつ、映像関連の機能も強化されていて、個人的に今後はこの方向性が主流になっていくのではないかと思っています。現場によっては自動でミックスしてくれる『オート・ミキシング』も活用していて、また『ビデオ・フォロー・オーディオ』も凄く便利ですね。一番気に入っている機能は直感的に触れるグラフィックEQで、これによってVR-50HD MK IIだけで音処理を完結させることができます。音声卓から2ミックスを貰ってライブ配信をするような現場でも、今後はVR-50HD MK IIくらい音を触ることができないと、配信に載せられる音を作ることができないのではないかと思っています」(近藤氏)

写真右から、株式会社ティーケーピー 音響サービス課長/イベントコーディネーターの大野一馬氏、オペレーション営業部 音響サービス課 オペレーションチーム リーダーの近藤友也氏、オペレーション営業部 音響サービス課の大瀧海人氏

納入会社:トモカ電気株式会社
https://www.tomoca.co.jp/

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