コミュニティチャンネルの番組制作を支えるローランドスイッチャー

シーシーエヌ株式会社 様

https://www.ccn-catv.co.jp/company/
 

岐阜県岐阜市に本社があるケーブルテレビ局、シーシーエヌ株式会社。
テレビ放送、インターネット回線、電話など様々なサービスを提供し、地域社会の情報化とコミュニケーションの活性化に貢献している。
自社制作のコミュニティチャンネル「CCNチャンネル」を通じて、地元のイベント中継やスポーツ中継を始めとした地域情報の発信を積極的に行っている。

シーシーエヌ株式会社の放送用機材として導入されたローランドVR-120HD、V-160HDの導入経緯や活用方法などについて、シーシーエヌ株式会社コンテンツ部クリエイティブ課の津田康平さんにお話を伺った。

CCN局内リモートサブに導入されたVR-120HD

——VR-120HD、V-160HDの両機種を導入されていますが、導入時期や選定理由などについて教えてください

津田氏:本社内にあるリモートサブ(中継受けの副調整室)で使用していた放送用スイッチャーの更新時期が来ていたこともあり、既存スイッチャーの入替を検討していました。VR-120HDが発表されて(2023年2月)、希望条件に合致する製品だったので導入しました。その後、持ち出し用にV-160HDも追加しました

——希望条件とは、どのようなものでしたか?

津田氏:映像と音声を一台で扱えることと、SDIの入出力が付いていることが条件でした。
また、以前の機器のサイズから、あまり大きな機器を入れることは難しく、コンパクトであることもポイントでした。リリースされてから決定までのスピードはかなり早かったと記憶しています。

——リモートサブに導入されたVR-120HDの役割を教えてください

津田氏:中継先から送られてきた信号の映像と音声のディレイ調整やテロップの合成作業、フタ絵の切り替えなどが主な作業となります。

高校野球岐阜県大会の全試合生中継を行っているのですが、そこでもVR-120HDを活用しての中継を実施しました。試合数が多いこともあり、複数人のスタッフで担当したのですが、技術専門スタッフ以外にも、直感的に使ってもらうことが出来ました。
日本語でメニュー表示が出来ることも、様々なスタッフに触ってもらうハードルを下げてくれました。

——これまでもローランド製品は使用されていたんでしょうか?

津田氏:はい、SDI端子搭載のV-1SDIやV-60HDを以前から使用していたこともあり、操作面での不安はなかったですね。
HDMI入力もあることで、パソコンの信号を入力して、画面レイアウトの自由度を上げることが出来ています。 VR-120HD、V-160HDになって、入力端子、出力端子に余裕があるので、柔軟な運用をすることが出来ています。

V-160HDは局内だけでなく、中継先へ持ち出して使用されている

本体サイズがコンパクトなことも導入のポイント

——V-160HDは、どのような場面で使われることが多いのでしょうか?

津田氏:V-160HDも局内では、中継先から送られてきた信号に対してのテロップの合成作業や、フタ絵の切り替えに使用しています。
複雑な画面合成をすることが出来るので、局の外へ持ち出して、コミュニティチャンネルの生放送やインターネット生配信のスイッチャーとして使うことが増えてきています。中継車を出せないような現場の際に使用しています。

e-sports大会の配信なども請け負っていますが、ゲーム機やパソコンの入力信号と、カメラ信号が混在する場面で、インターレース信号とプログレッシブ信号の両方を扱えるので、これまでの放送用機器と組み合わせてシステムを構築できるのも助かっています。

ゲーム画面とカメラ映像の合成にV-160HDを使用

「リアルタイムバトル将棋」というゲームタイトルの大会をYouTube配信した際には、メインスイッチャーにV-160HDを使用して、ゲーム画面とカメラ映像を合成していました。

複雑な画面構成を実現するために、マクロ機能を活用しました。すべてをマクロで完結させるという使い方だけでなく、ステージ進行に合わせて、次のコーナーの構成に合わせてプレビュー表示を組み替えるなど、マクロとタブレットを用いたセッティングの容易さには助けられました。 スチルイメージを16枚登録できることも、すごく便利でしたね。

リアルタイムバトル将棋大会での機材構成

——イベント中継などの利用が多いのでしょうか?

津田氏:そうですね。地元のイベントの中継や収録はケーブルテレビの重要な役割だと考えています。 コンパクトな機材でIP伝送が可能になり、さらにスイッチャー含めた機材もコンパクトになったことで、お祭りの現場などにもスイッチャーを持ち出して、中継や収録を行っています。

複数台のカメラ映像、VTR出しからテロップ合成までを現地で制作できることは、機動性が高く、映像のクオリティアップにも繋がっていると思います。

——これからの使い方について教えてください

津田氏:VR-120HDは、これまで機器操作が苦手だった人でも触れる機材だと思っています。タッチスクリーンで直感的に操作できるので、もっと局内のいろ色んな人に触ってもらえたらと思っています。
V-160HDは、e-sports大会では会場のLEDビジョンへの映像出力でも活躍しています。更にインスタント・リプレイヤーのP-20HDをシステムに組み込んだことで、映像表現の幅も大きく拡がりました。

放送で培った技術を活かしつつ、V-160HDやP-20HDを組み込むことで、イベント全体を含めた演出として、映像の役割や表現力を拡大していければと考えています。

高校野球中継会場でP-20HD使用

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