東京・渋谷のアコースティックライブバー七面鳥が、V-8HDを中心としたライブ配信システムを常設 アコースティックライブバー七面鳥様(東京・渋谷) http://7mentyo.com/ 東京・渋谷のアコースティックライブバー七面鳥は、2009年8月にオープンしたキャパ約50名のライブ・ハウスです。店名のとおりアコースティック・ライブをメインにしたライブ・ハウスですが、ロック系、フォーク系、ジャズ系など、多様なジャンルのアーティストが日替わりで出演。小規模ながらPA会社が設計したこだわりの音響システムが常設されており、そのサウンドは耳の肥えた音楽ファンの間で非常に高く評価されています。2015年には全面改装が実施され、これまで以上にアットホームで、居心地の良い空間へと生まれ変わりました。 後方に設けられたPA/ライブ配信用スペース システム概要 アコースティックライブバー七面鳥は、新型コロナウイルスの問題により通常営業ができない状況を受けて、2020年3月にライブ配信を開始。複数のメーカーの映像機器を数ヶ月間試用された後、2020年夏にV-8HDを中心としたライブ配信システムを導入されました。常設のカメラは、客席後方左右に1台ずつ(JUNSのリモート・カメラ・システム LiveCAM61×2)、客席後方中央にミラーレス一眼カメラの計3台を設置。舞台側にはレイアウトに応じて4台のカメラが設置され、これら7台のカメラの出力と、スライド用PCの出力がV-8HDに入力され、スタンドアローンのエンコーダー(MEDIAEDGE SC6D0N1 AIO)を使用してライブ配信が行われています。また、オーディオ・ミキサーとして、V-Mixer M-200iとDigital Snake S-1608の組み合わせも活用されています。 V-8HDを選定した理由 複数台試用したビデオ・スイッチャーの中から最終的にV-8HDを選定した理由について、アコースティックライブバー七面鳥を運営する有限会社パンデーロの左右田利雄氏は、信頼性の高さを一番に挙げます。 左右田氏:「コロナ禍で盛り上がりを見せているライブ配信ですが、私はアフター・コロナでもこの文化は無くならないと思っています。ライブ配信というものが、お客様の間に定着するのではないかなと。そこでライブ配信を始めてすぐにシステムを導入せず、複数の機器を数ヶ月にわたって試用して、どれがいいかじっくり選定しました。最終的にV-8HDを選定した一番の理由は、不具合が発生したときのことを考えると、ローランドのものがベストだと思ったからです。ライブ・ハウスの常設機器というのは毎日使うものですから、経営者としては万が一壊れたときのことを考えておかなければなりません。その点、ローランドは国内メーカーですし、約6年前にM-200iを導入したときもアフター・フォローが抜群に良かった。ビデオ・スイッチャーというのは、ライブ配信システムの核となる機器ですから、実績のあるメーカーのものを導入すべきだと思います。それとV-8HDは、オーディオ機能が信頼できたというのも理由の一つです。他のメーカーのビデオ・スイッチャーの中には、ライン・レベルの信号を入力しただけで歪んでしまうものもありましたが、V-8HDは音響機器も作っているローランド製ですので、そんな問題はまったくありませんでした。現在はトモカ電気製のアッテネーター内蔵型マイク・ラインマッチングトランスを使ってV-8HDと配信音声卓を接続しているのですが、マッチングトランスでしっかり14dB減衰してくれるので、+4dBuの音声信号をストレスなく受けることができています」 また、アコースティックライブバー七面鳥で映像周りのオペレーションを担当する宮本匡崇氏は、8系統のHDMI入力に対応したV-8HDのインターフェースの豊富さも決め手になったと語ります。 宮本氏:「ビデオ・スイッチャーに関しては何台か試用したわけですが、4系統の入力では足りない場面が何度かあったんです。入力が4系統しかないと、テロップ出し用のパソコンなどに1系統使用した場合は3カメ体制が限界になりますし、VJがいるイベントで機器を繋ぐとさらに入力が不足してしまいます。数ヶ月試用して、ビデオ・スイッチャーの入力は8系統あった方が絶対に安心できると思いました。この広さのライブ・ハウスでは、カメラごとにオペレーターを配置するのは現実的ではなく、どうしてもカメラは固定設置になってしまいます。しかし固定カメラでも、単純に台数を増やせば、映像のバリエーションを増やすことができる。このような規模が大きくないライブ・ハウスこそ、映像入力が多いビデオ・スイッチャーが生きてくると思います」 ビデオ・スイッチャー V-8HD V-8HDの操作感 V-8HDの操作感について宮本氏は、「シンプルで直感的にオペレーションできる」と高く評価しています。 宮本氏:「普段のライブ配信は、出演アーティストと事前に打ち合わせはせず、本番当日にリハーサルをしながら映像を作っていくケースがほとんどなんです。なのでビデオ・スイッチャーの操作性が重要なんですが、V-8HDならば頻繁に操作する機能はすべて表に出ていますし、iPadアプリを使えば、PinPの位置やサイズの調整も直感的に素早く行うことができます。ステージ上のアーティストにプログラムアウトの画面を見せて、“こういう感じはどうですか?”と操作をしながら直接確認できるのが便利ですね。また、画面構成を最大24種類保存して、瞬時に切り替えることができるプリセット・メモリー機能も重宝しています。個人的にV-8HDで一番気に入っているのは、どんな映像ソースを入力してもちゃんと映るところですね。すべての入力にフレームレート・コンバーターとフレーム・シンクロナイザーが備わっていて、さらにインプット7と8にはスケーラーも備わっているので、画角やフォーマットへの留意を最小限に入力することができる。アクション・カムなどは出力が特殊だったりするので、V-8HDの対応力の高さには凄く助けられています。総じてV-8HDは、この規模のライブ・ハウスに導入するビデオ・スイッチャーとしては最適解に近いのではないかという印象です」 最近では有観客でもライブ配信を行っているというアコースティックライブバー七面鳥。左右田氏は今後もV-8HDの機能を上手く使って、ライブ配信の可能性を探っていきたいと語ります。 左右田氏:「リアル・ライブの代替ではない、ライブ配信だからこそできる新しいアプローチがあると思っています。例えば、アコースティック・ライブにお芝居を絡めたりとか、トーク・ショーにテレビ番組風の大喜利を絡めたりとか……。映像入力が豊富なV-8HDのおかげで、出演する人たちにいろいろなご提案ができる。今後もライブ配信の可能性を模索していきたいですね」 アコースティックライブバー七面鳥を運営する有限会社パンデーロの左右田利雄氏(写真後方)と、映像周りのオペレーションを担当する宮本匡崇氏(写真手前) 納入会社:トモカ電気株式会社 https://www.tomoca.co.jp/ 使用製品 V-8HD M-200i S-1608 お問い合わせ 製品に関するお問い合わせは、こちらから。 お問い合わせ