用途例1.リモート・コントロール 用途例2.音声データ転送 ネットワーク上のコンピューターから、ARに挿入されているメモリーカードに音声ファイルを双方向で転送可能です。 この操作で、アナウンスの差し替え等が遠隔地のコンピューターから行えます。 ◎ファイルの転送にはFTPを使用します。 FTP はネットワーク上の他のコンピューターのハードディスク等にファイルを双方向で転送するため通信仕様です。 Windows、Macintosh、Unix等で使用することが可能です。 用途例3.設定変更 ネットワーク上のコンピューターから、ARの設定変更が可能です。これにより、再生フレーズを変更する、順序を入れ替えるなどが遠隔地のコンピューターでも可能となります。 ◎設定変更には2つの方法があります。1つはtelnetで直接ARを操作し設定を変更する方法、もう1つは、あらかじめ変更しておいた設定ファイルをFTPでARに転送する方法です。 用途例4.メンテナンス ネットワーク上のコンピューターから、ネットワーク上のARの動作状況を知ることができます。例えば設定を変更した後、正常に動作しているか?などを遠隔地のコンピューターから確認できます。 ◎メンテナンスは動作状況の確認、および設定ファイルの取得等によって行います。動作状況の確認は、telnetによりARに動作状況をたずねてARが返答することにより行います。 メリット ■集中管理 複数の遠隔地に設置されたAR-3000Rの集中管理が可能。 音声データの差し替えもネットワーク経由で行えるため、設置現場に出向く必要がなくなります。 ■遠隔制御 音声をデータのまま転送することや、リモートコントロールによる再生もできるため、 遠隔地でも音質劣化がないクリアな音声を確保できます。 ■コストダウン 既設のネットワークを利用できるため、AR-3000R専用に音声回線や制御回線の敷設が不要。 大幅な工事費、管理費の削減が可能になります。 ■即時対応 ネットワーク経由で音声データを転送できるため、アナウンスの内容変更など即時対応可能。 複数店舗への情報配信や、リアルタイム性の高い情報を扱いやすくなります。 応用例(1) 社屋、学校、マンション等の出入り口(防犯システム) 応用例(2) ユニバーサル・デザイン(触知板) 公園、公共設備、ショッピング・モール等で「ユニバーサル・デザイン」を考慮したデザインが増加しています。「ユニバーサル・デザイン」とは、全ての利用者が快適に利用できるようにさまざまな配慮を行うことです。 たとえば、視覚障害者に欠かせないのが手で触る案内地図「触知板」。点字や凹凸による「触る地図」で、近年では触った場所の案内を音声で行う高機能なものも設置されています。 このようなシステムをネットワーク対応のARで構築することにより、視覚障害者のみならず、全ての人々に有益な情報ターミナルとして幅広く活用できます。 ◎触知板に近づくとセンサーにより自動的に「触知板はこちらです」と発音。触知板の存在を知らせます。 ◎ネットワーク接続により、情報の更新が容易です。例えば通常の音声案内付き触知板の場合「多目的ホールは、この触知板に向かって左手300メートルの方向にあります」というメッセージが主流ですが、情報の更新が簡単にできるこのシステムでは、さらに「本日は弦楽四重奏のコンサートが午後6時から開催されます。入場料は***です」といった情報を追加できます。 なぜなら、ネットワークに接続された音楽ホールのコンピューターからホールのスタッフが逐次情報を追加/更新できるからです。このように付加価値の高い情報を各施設の担当者がタイムリーに追加できるので、一般の通行人にも有益な情報ターミナルとして活用できます。 ◎ショッピング・モールの場合「本日は中央広場で100円均一祭が開催されています」「本日トンカツ**亭では12時から15時までランチ・サービスを行います」等の広告音声を追加し、集客に貢献します。その際、各店舗の担当者がそれぞれの情報を更新可能。情報の鮮度を保つことができます。 応用例(3) 海岸、がけ、堤防、河川、噴火口、等(監視/警告システム) 応用例(4) スーパー、ディスカウント店など、チェーン店舗(販促アナウンス) 店内を活気アップするのに欠かせない店内アナウンス。元気の良いBGMに乗せた特売品のアナウンスやイベント情報は、購買意欲を刺激します。この店内アナウンスも、ネットワークを利用することによりワンパターン化することなくいつでも新鮮な情報に差し替えが可能です。 ◎遠隔地の本社から一括更新/管理が可能。タイムリーな情報を簡単に配布。各支店での管理コストを抑えることができます。 ◎有線放送等によるBGMを併用する場合、BGMの音量制御(アナウンスが入るときに音量を下げ、アナウンスが終わると音量を戻す)ができます。 ◎各種センサーによる応答も可能。そのメッセージもネットワーク経由で更新できます。 応用例(5) テーマパーク、遊園地(シミュレーション・ライドの音声) テーマパークや遊園地はもちろん、ショッピング・モール等でも人気の遊具ゾーン。とりわけ人気が高いシミュレーション・ライドという乗り物では、椅子の動きと映像、そしてリアルな音声でバーチャル(仮想)体験ができます。この乗り物に使う音声システムにもARはお勧めです。 ◎映像や照明との同期走行ができます。 ◎ネットワーク経由でソフトウェアの一括管理ができます。 ◎レストラン・ゾーンの案内やイベント情報などを始動前に挿入することで、購買の動機付けができます。その内容はネットワーク経由で更新可能です。 ストリーミング再生との違いは? 「ストリーミング再生」とは、常時ネットワークに接続して音声データ伝送する配信方法で、インターネット・ラジオ等で用いられている技術です。この「ストリーミング再生」とARのネットワーク接続とは、どのように違うのでしょうか? まずは「ストリーミング再生」ですが、この方式は再生中、常時ネットワークに接続して音声データを受信し続ける必要があります。ほぼリアルタイムで再生できるという利点がある反面、再生中にネットワークが混雑したり不安定になった場合に音が途切れたり止まったりする、というデメリットもあります。また、繰り返し同じ音声を送出する場合、そのたびにネットワークが使用されますので、ネットワークへの負荷が比較的大きくなってしまいます。 これに対してARは「通常は単独動作、必要時にのみネット接続」という動作をします。つまり、ARではデータ転送と再生を分割して行います。AR側の音声データの再生は単独で行われ、ネットワークと無関係です。よって、ネットワークの状態によって再生に障害が出ることはありません。繰り返し同じ音声を再生する場合はAR側にある音声データを使用しますので、ネットワークへのアクセスは不要、つまりネットワークに対する負荷が軽いのも特長です。 このように業務用の音声送出機として考えた場合、「安定性に優れ単独動作が可能」「ネットワークへの影響の少ない」という特長を持つARをお勧めします。 リファレンス・マニュアル ●Telnet リファレンス ●FTP リファレンス
Support 取扱説明書 お問い合わせをいただく前に、よくあるご質問をまとめた「ナレッジベース」をご確認ください。 ローランド製品の使用方法などのサポートについて、困ったときの解決方法を是非ご活用ください。 取扱説明書 AR-NT1R 取扱説明書 AR-NT1R FTP リファレンス AR-NT1R TELNET リファレンス